コロナの影響を受け、2020年に閉鎖した公営の新五色浜海水浴場。その海の家であった「五色県民サンビーチ」も取り壊しの計画がありました。しかし地域の強い要望で解体の計画は中止され、外観にその名残を留めながら貸別荘とレストランとして生まれ変わることに。
設計は、幼少期より ”両親の故郷” として、この地を愛した大阪在住の建築家 西濱浩次。
大切にしたのは「島の別荘」という、非日常ながらも、もうひとつの自宅のような豊かで飾らない空気感をつくること。
木材、漆喰、レンガなど温かみのある天然素材をはじめ、柔らかい曲線を用いた壁や天井を空間に取り入れることで、ゆったりと落ち着く住空間をつくりました。
外観は、古びた看板も含め全く手を加えず、これまでと変わらず鳥飼の「海の家」として佇んでいます。
30年前に建てられた当時のままの外観と、全面改装された内装のギャップも見どころです。